「預金」と「貯金」の違いとは?
あなたは預金と貯金の違いを説明できますか?
意外と知らない預金と貯金の違いについて説明していきたいと思います!
預金と貯金の違い
結論から言うと、預ける機関によって「預金」か「貯金」、呼び方が変わります。
簡単に分けてみると次のようになります。
呼び方 | 預ける金融機関 |
預金 | 銀行・信用金庫・労働金庫 |
貯金 | ゆうちょ銀行・JAバンク(農協)・JFマリンバンク(漁協)など |
ゆうちょ銀行も銀行だから「預金」と呼ぶのではないかと思った方もいるかと思います。
これは郵便局が民営化する前の呼び方がそのまま残っているためです。
それにしても金融機関によって呼び方が異なるのは何故なのでしょうか。
預金と貯金の歴史から紐解いてみましょう。
預金と貯金の歴史
実は先に生まれたのは「預金」と言う言葉です。
その歴史は明治時代にさかのぼります。1873年(明治6年)6月のこと。
当時、日本で最初の銀行である「第一国立銀行」をはじめ、153もの銀行がありました。
経済が成長し、たくさんの企業が生まれた時代。
多くのお金をもつ企業に対し、銀行にお金を預けるよう日本政府は国策として取り組みました。
この「お金を預ける」ことを預金と呼び、預金の歴史はここから始まりました。
企業向けの政策であったこともあり、銀行に預けられる最低金額が現在の20万円から30万円程度だったということで、庶民は利用したくても利用できませんでした。
銀行はこの預金を利用してお金を必要とする企業に融資という形で金貸し事業を行っていたのです。
一方、「貯金」の歴史は2年後の1875年(明治8年)に始まります。
自給自足の文化が根強かったこの時代、お金を貯めるという習慣があまりありませんでした。
そこで企業向けの「預金」のように個人向けにも「貯金」という形で国策が進められていったのが貯金の始まりです。
このときイギリスの郵便制度をお手本にしたと言われています。
ちなみに、ゆうちょ銀行の通常貯金の金利について触れると、
1951年の金利は4.800%だったのに対し、現在の金利は0.001%という超低金利時代となっています。
金利は当時の4800分の1、、。
これが貯金より資産運用をしましょうと言われる一つの理由でもあるんです。